ヴィスコンティオリジナル万年筆

真ん中のパーツはヴィスコンティのオリジナルで、僅か2mmの開口部なので、これでは潤沢なインク流れは全く期待出来ません。右が今回製作したインク流入の開口面積が大きいタイプです。

ヴィスコンティのペン芯(左)は、親水性が極めて悪い光沢を帯びた軟質材で、インクの表面張力が強くなり、本来の流れる方向を見失います。今回用いたエボナイト製ペン芯(右)は切削加工による表面の微小傷が優れた親水性をもたらし、淀みないインクの流れを実現します。

経年に強く数十年使い込んでも潤沢なインク流量の変化はありません。